2025年12月19日記載
2年を経て私が遂に笑ったのは YouTubeで見た桂歌丸さんの『竹の水仙』と云う古典落語でした。
伝説の彫刻師『左甚五郎』のお噺。
宿屋でお金が無いのに、10日間も滞在していた甚五郎。宿屋の主人の催促に竹で水仙のつぼみを作る。竹製の入れ物に生けて水を注いでおくと…
なんと水仙の花が咲くという逸品。
一文無しの呑んだくれのダラシな男。竹とノミでこんな名珍品を作り出す。左甚五郎ここにあり。
その作品を通り掛かりのお殿様が300両もの大金でお買い上げ。めでたしめでたしとなる。
そのお買い上げのやり取りがおもしろい。
関わったのは、人の良い宿屋の主人に左甚五郎、お殿様にお硬い使いの武士、こんなもんが?このくらいだろうな、何ですかこれは?天下の名品じゃ!
甚五郎の最初の売り値は200両、その2を示す指を見て、宿屋の主人は2朱、使いの武士は20文、お殿様は2万両と連想するのがたまらない。
*古典落語は落語家のアレンジや時代によって、少しづつ内容やオチが違うのだそうで…
いつしか惹き込まれ大いに笑いました。
歌丸さんバージョンのオチは、甚五郎が宿屋を出る時に、宿屋の主人に竹の水仙をもっと作ってくださいと頼まれ、いや二度と作ることはない。なぜかって?竹を切ると寿命が縮んでしまうから…
というモノ。意味がよく分からない。
スマホて調べると、竹を切ると寿命が縮むという迷信があるそうで、こういう知識を得ることも、落語の楽しみ方の一つなのかなと思いました。
落語っていいな… そうは問屋が卸さない。
歌丸さんの落語ならおもしろいのかな?と思って他のを見たら、やっぱり楽しめませんでした😅
落語を楽しむのは一筋縄じゃない。でも一歩前進。新たな笑いを求めてこれからも継続継続😁