2022年8月5日記載
ブログ『最大のご馳走』
で書いた花咲ガニを食べる前日の話です。
初めての北海道。自転車ツーリング。
３人で走っていました。根室まであと少し。木々の少ない道東らしい真直なアップダウンの道。何かの建物の前で最後の休憩です。
とおばさんが話し掛けて来ました。
中で少し休憩していかないかとのお誘い。その日は朝から曇り空。今にも雨が降りそうである。ありがたく承諾しました。
部屋に通され椅子に座る。
おばあさんもきました。お菓子やコーヒーなどを頂き、しばし会話を楽しみます。
当時ワイドショーで小学生が自転車で日本列島縦断しているのが話題だった時期。自転車ツーリングがちょっとしたブームでした。
会話も一段落。「さて商売にいくから」
とおばあさんはいなくなり、飲み物を入れるとおばさんも席を離れたタイミング。
連れの一人がボソッと喋ります。
「ここって○○だよね？」
「えっ！ウソ！」と私。
「いや僕もそうだと思うよ」ともう一人。
「そうなの？」
私は早く確認したくなる。
おばさんが持ってきた飲み物を、
さっと飲み干して、お礼を言ってとそそくさと退出します。建物の外に出て確認。
「あ！ホントだ！」
これがわたしが生まれて初めて行ったラブホテルの思い出である。