2022年10月1日記載
『さいとう・たかを』
昨年死去した名作『ゴルゴ13』の作者。誰でも知っている漫画界の巨匠である。
死後再放送された『浦沢直樹の漫勉』というNHKの番組のさいとう・たかを出演の回。録画して何度となく視聴しています。
物静かで自然体。なのにすごい迫力。
意図は感じない。強い意思を感じる。口を開くたび逃すまいと、聴きに入る私に気づく。
ファンならずとも普通に聞いていると、
仕事や趣味について楽しそうに話す結構大きな会社の創業者というイメージである。口数は少ないがセンスは抜群だ。
ただでさえ… なのにゴルゴの絵を描くシーンになるとこの録画は永久保存版となる。
白い紙が登場する。鉛筆でサッと大まかな位置決めをする。ペンに持ち替えて下書きせずにいきなり描く。最初は分からない。少し経ちゴルゴを描いていると分かる。
そして効果的な音楽と共に、
さいとう・たかを作のゴルゴ13が画面いっぱいに登場する。何もなかった白い紙に、ゴルゴ13が生み出された瞬間。
ただ一言『嬉しい』である。
ゴルゴ13の作成は分業制で…
とゴチャゴチャ書くのはやめて、さいとう・たかをのカッコいい一言をご紹介。
「僕はね… 絵描きのクセに、絵を描くのが下手なんですよ」
こんなセリフを一度は言ってみたい。