2023年9月26日記載
⭐PART⑥
では戦争その後について
人類の歴史は、戦争抜きには語れない。
自分の願いを叶えるために行う最悪の手段。如何なる理由があれど戦争は暴力行為、勝敗を問わず、関わる全ての人に、多大な被害や悲劇を与える。
物質的に精神的に… 兵士のPTSD(心的外傷後ストレス障害)はよくテレビで特集している。
時代を経るにつれスケールは肥大化。20世紀の2つの世界大戦が、今のところのピークである。
その最終局面に登場した大量破壊兵器である核兵器や毒ガス… でも破綻をするには至っていない。
それはどうしてか?戦争その後に、
戦争を引き起こした原因や旧体制は、痛手を受けて後退し縮小。代わりに二度と同じことがないように、秩序や倫理に新体制が誕生するからだ。
国際連盟の設立。軍事縮小。
宇宙船地球号の倫理。憲法第9条。経験者の悲惨な体験談の継承。広島長崎の平和への願い。その後も永続する戦争に、非戦を訴える世界中の人々の声。
戦争を繰り返し経験して、少しづつ戦争はしてはいけないと人類の心に刻まれていく。
*これは最近のことかもしれないが…
そして戦争やいくさは、現状の社会を改善するための手段でもある。あるいは原因とも言える。
*これは過去の話かな。敵や旧体制を打倒する手段として、暴力行為しかなかったので…
大和朝廷による国家の成立。壬申の乱後の律令制の確立。源平合戦後の実力主義支配の実現。戦乱の世から平和を実現した徳川幕藩体制。戊辰戦争後の民主化に身分制度撤廃。そして戦後の平和立国への道。
後戻りすることなく、少しづつ少しづつ、
人間社会は進歩発展を続けている。それを妨げる要因は不満の限界を超えると、戦争やいくさを経て、取り除かれるという人類の歴史である。
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