非戦への思い⑥

2023年09月26日 18:07
カテゴリ: 社会歴史思慮

2023年9月27日記載

では戦争その後について。

人類の歴史は、戦争抜きには語れない。
自分の願いを叶えるべきの競争。でも如何なる理由があれ、戦争は無秩序な暴力行為。多大な被害や悲劇を与える。

時代を経るにつれて、そのスケールは肥大化。
20世紀の2つの世界大戦で、今のところのピークを這える。

その最終局面に登場した、史上最悪最強の大量破壊兵器である原子爆弾… でも今のところ破綻をするには至っていない。

それはどうしてか?戦争その後に、
戦争を引き起こした原因や旧体制は、痛手を受けて後退し縮小。代わりに二度と同じことがないように秩序や倫理に新体制が生まれるからだ。

国際連盟の設立。核軍縮不拡散条約。
宇宙船地球号の倫理。憲法第9条。経験者の悲惨な体験談の継承。広島長崎の平和への願い。非戦を訴える世界中の人々の声。

戦争を繰り返し、繰り返し経験して、
少しづつ少しづつ、戦争は絶対にしてはいけないと人類の心に刻まれていく。

そして戦争やいくさは、
現行の人間社会を改善するための手段でもある。あるいは原因とも言える。

大和朝廷による国家の成立。壬申の乱後の律令制の確立。源平合戦後の実力主義支配の実現。戦乱の世から平和を実現した徳川幕藩体制。戊辰戦争後の民主化に身分制度撤廃への道。

後戻りすることなく、少しづつ少しづつ、
人間社会は進化進歩を続けている。それを妨げる要因は不満の限界を超えると、戦争やいくさを経て、取り除かれる傾向にある。

⑦へ

記事一覧を見る