プロの対局の形勢判断の仕方

はじめに

さてこの話は、
『囲碁の碁盤はなぜ19路盤なのか?』の理屈を、実際のプロの対局に当てはめてみたら、中盤の碁形を見ただけで、形勢判断が何となく分かるのではないか?
との勘違いをしてしまった話です。

『囲碁の碁盤はなぜ19路盤なのか』
『神の創造した無限の碁盤
       ~21路盤への挑戦』
『囲碁の碁盤はやっぱり19路盤?』
『プロの対局の形勢判断の仕方』

1905年 『奇跡の年』
空間、時間、質量、エネルギーという基本的な概念に対する科学的理解に革命をもたらし、現代物理学の基礎を築いたアインシュタインの4つの論文に、負けないと思っても、相手にもされない、囲碁の碁盤の謎を解く完結編!
乞うご期待あれ!

*2022年1月16日の私です。
ため息しか出ません。とんでもないこと書いてるな… 何とかして編集してみます。

*内容は気にしないでください。気楽にお読みください。よろしくお願いします。

⭐2006年初版
⭐2022年1月改訂1
⭐2023年1月改訂2


本文

さて最初にとんでもないことを書いてしまいました。実際にはそんなには当たりません。せいぜい七~八割くらいです。

何も見ないで、白と黒どちらが勝つのか?と聞けば、五割の確率で当たります。対局者の名前を知っていれば、どちらが成績がいいのか?ファンなら分かります。その場合は五割以上の確率で当たるでしょう。だから全然たいしたことはありません。

囲碁に興味を持ってしばらくの間、インターネットでタイトル戦の棋譜、それも作り碁になったものを引っ張り出してきて、並べて、整地して、対局結果と合っているかどうか、なんてことをしていました。

次にテレビの対局中に、形勢はどうなのか一生懸命に数えるようになりました。みなさんも目算をして楽しんでいませんか?

解説のプロ棋士でも結構間違えます。そういう時に自分の形勢判断が合っていて、優越感に浸ったりしていました。

でもプロ棋士も間違える。実際に一流のプロ棋士の中には「目算は苦手」と公言し、本当に苦手な棋士の方もいます。

もちろんコンピューター石田芳夫九段のような目算が早く正確な棋士が、圧倒的に多い。でも目算自体は、プロ棋士の才能としては本質ではなく、オプション的のような気もします。

囲碁を始めて最初の頃は、プロの対局を観ていて細かい勝負になると、一生懸命を目算していたのですが、だんだんつまらなくなりました。なぜか?疲れるからです。

次に局面の手を読んで、次の一手はどこ?とか考えるようになりましたが… 薄々気付いてきます。自分の囲碁の才能は、たいしたことがないということに…

囲碁の勉強は続けてはいますが、
そのうちに碁盤はなぜ19路盤なのか?ということに興味を持ったという訳です。

『囲碁の碁盤はなぜ19路盤なのか』
で、碁盤を4線で隅、辺、中央に分けて地確率というアイデアを導入してみると、各部位での地確率に割合は、

隅:辺:中央 ≒ 1:2:1

という美しい比率が登場しました。
なにかあるな?と直感した私は、この地確率という仮説を、実際にプロの対局に当てはめてみようと考えたのです。

ここまでゴチャゴチャ書きました。ここで結果から示しておきましょう。

ここで超一流のプロ棋士は、
部分的には必ず相場のワカレになる。手抜きなどで損しても別の所に先着してその損を補っている。部分的ではなく、碁盤の全体を考えた大局観で勝負する。寄せではミスをしない。
とします。

部分的な所で単純な損をしたり、寄せでポカをしたりしては、当てはまりません。


私流プロの細かい勝負の形勢判断の仕方

地と碁形をみて、点数をつけ、比較して、細かい碁の形勢判断をする。

1.中央の地は考えない 大きな中地でも
  考えない
2.隅の地は1の一を取っていれば1点
3.辺の地は2線以上取っていれば2点
  1線でも1辺全て取っていれば1点
4.碁形が一石形ならば-1点
     四石形ならば-4点
5.中央浮石はポン抜いていれば数えない
  (ポン抜き30目)
6.地と碁形の点数を計算(1点=1目)
  同点ならば盤面7目黒勝ち
  つまり黒の半目勝ち
  黒が2点多ければ盤面9目黒勝ち
  つまり黒2目半勝ち
  白が3点多ければ盤面4目黒勝ち
  つまり白2目半勝ち

という感じで考えます。
辺の地が何点か?碁形は何石なのか?アバウトな所はどうしてもあります。そこら辺は皆さんの感覚で。

当然上手くいかない場合もあります。
でも、結構合うんですよ。何目まではなかなか合いませんが、細かい一局の勝敗については、七~八割の確率で当たります。

とりあえずお試しあれ!


さて、この私流の形勢判断について、順を追って説明してみましょう。

『中央の地は考えない』について

各地確率の割合は、
隅:辺:中央 ≒ 26.5:48.5:25.0(%)
       ≒ 1:2:1
となります。
隅と中央のそれは、ほぼ等しいがわずかに隅のほうが大きい。

同じ力量の者が、隅と辺に地を作るのと、辺と中央に地を作るのでは、
隅+辺:辺+中央 ≒ 75.0:73.5
         ≒ 50.0:49.0(%)
隅と辺を囲う打つ方が、中央と辺を囲うよりも1目ほど多く囲うことができます。

つまり中央を囲うのは、損だということ。
中央は囲う場所ではない。中央の地とは、結果的にできたものと考えます。

『隅と辺の地』について

隅と辺の地確率の割合は、隅:辺=1:2なので、一辺を二線以上の綺麗な地には、隅の地の倍の価値(2点)を与えます。

そうでなくても一辺を制していれる、もしくは相手と比べてその辺の地が多い場合には、隅の地と同じ価値(1点)とします。

『碁形』について

石はつながると強くなります。石が分断されると、攻め寄り付き、またコウ材が増えてしまいます。なので石はできるだけつながっていることが有利です。

囲碁の格言に『一石碁に負けはなし』というがあります。

そこで白と黒の碁形が、何石になっているかを数えます。少ない方が有利なので、
マイナス(石形の数)点としました。

宇宙流の中央重視の打ちまわしは、
中央に地を作ることが目的ではなく、石を中央に向かわせることにより、石がつながりやすくなる。つまり石形の数を減らすことを目的としていると思います。

辺や隅の一等地を相手に与えるが、中央を制して、相手の辺や隅の石を分断する。

つまり相手にプラスの要素を与える代わりに、自分のマイナス要素を減らす訳です。

『中央浮石のポン抜き』について

ポン抜いていれば、いくら浮石でも目が厚く、厳しい攻めは受けない。また目数も少ないので石数には数えない。

『地と碁形の点数と目数』について

理論的根拠はありません。
何となくこんな感じて、形勢判断してみようと思っただけです。分かりやすいし…

碁形の石数と隅辺の地に、上記のような点数をつけてます。そして1点=1目として計算すると、結構上手くいくんですよ。

世界最強の囲碁棋士 李昌鎬

*若気の至りとは言え、ここから先はメチャクチャです。だから内容は論外。ただ当時世界最強の囲碁棋士だった李昌鎬のことを書きたかったとご理解ください。(2022年1月16日)

現在の囲碁界は韓国が圧倒的に強い。
日本の棋士は、はっきり言うと歯が立たないというのが現状です。今年の富士通杯世界選手権もダメでした。

現在の囲碁界の世界最強の棋士は、韓国の李昌鎬と言われています。

私は李昌鎬の棋譜を並べるのが好きです。
なぜかというと、自分が世界最強の棋士になったような気分になるからです。

李昌鎬は寄せがすごいので、じっくりと打ち、細かい勝負を得意としています。

(囲碁データベース棋士名鑑より)
棋風:序盤は厚く終盤寄せ切る守備型の碁
   寄せの読みはすばらしい
渾名:「石仏」 尊敬する棋士は林海峰

その李昌鎬の棋譜を並べていて、
上記で述べた、私流のプロの細かい勝負の形勢判断の仕方が、かなりの確率で当てはまることに気づきました。

李世ドルなど、リトル李昌鎬世代と呼ばれる韓国の若手強豪棋士も、細かい勝負になるとそんな感じです。

韓国では、世界最強の棋士李昌鎬は、碁打ちのプロを目指す子供たちの憧れの的、つまりヒーローです。

李昌鎬は寄せがすごいので、韓国の棋士たちの研究会では、日本ではあまりしない寄せの検討などもするそうです。

小さい頃に身振り手振りを真似て見せた
(Mr.Children:HERO)

李昌鎬は、対局中も、勝っても負けても、囲碁をしている如何なる時も、感情を表さないポーカーフェイスで有名です。

だから渾名:「石仏」

私はパンダネットで対局をする時など、どんな時でも囲碁をする時は、感情を正直に表すのが大好きです。

*ここからメチャクチャ…論外論外…(22年)

囲碁をしている李昌鎬さんは、感情を全く表さない。それはつまんないから?それは19路盤の囲碁の打ち方を知っているから?

誰か、試しに李昌鎬さんに、私の19路盤の理屈をお見せして、囲碁に関して全く表情を崩さない李昌鎬さんが、もし笑ったら、私にとっては夢のような話です。

*消そうかな… まあいいか(23年1月27日)

終わりに

さて、ここまで囲碁の碁盤についての私の考察を4つの文章でご紹介しました。内容はともかく、我ながらよく頑張ったと、久方振りの充実感に浸っています。

最後まで読んでくださった方、どうもありがとうございました。

この4つの文章… いや私にとっては、4つの論文がどうなるのか?ただの自己満足で終わるのか… それとも…   …だったらいいな

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